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For retailers2023/06/21

体験型店舗とは?メリットや事例を徹底解説

近年インターネット通販の普及に伴い消費者行動が変化し、新たな購入体験として「体験型店舗」という形態が注目されています。
本記事では「体験型店舗」について詳しく解説します。

体験型店舗とは|小売・EC業界を中心に拡大

体験型店舗とは顧客に対して「特別な体験」を提供するお店です。従来の「商品を売ること」を重視した販売方法とは異なり、「購買体験を通して顧客に楽しんでもらうこと」を重視している店舗です。
体験型店舗は小売・EC業界などを中心に拡大し、近年はさまざまな企業に導入されています。これらの事業者はエンターテインメント性に富んだサービスを展開することで、その店舗でしか得られないさまざまな「体験」を付加価値として提供していることが特徴です。
下記で体験型店舗の特徴について詳しく解説するため、ぜひ参考にしてください。

①リテールテインメントを導入している

体験型店舗の特徴として、エンターテインメント性が高いサービスを展開していることが挙げられます。
エンターテインメント性を押し出したマーケティング手法は、リテールテインメントと呼ばれ、海外・日本において注目されています。
リテールテインメントは商品の試用会やイベント開催などを通して顧客に楽しんでもらい、お店や商品に関心を持ってもらうという手法です。この手法を導入することで、顧客のロイヤリティの向上が期待できます。

②パーソナライズなサービスを展開している

体験型店舗の特徴として、パーソナライズなサービスを展開していることも挙げられます。
顧客のライフスタイルに応じたサービスを提供することで、顧客満足度の向上を期待できます。
サービスを通して顧客とのコミュニケーションを図り、顧客ニーズを把握することが重要です。

体験型店舗が注目される理由|消費者行動の変化

近年では、インターネット通販が普及したため、消費者はオンラインを通して膨大な商品から、目的のものを閲覧・購入できます。そのような時代背景とともに、消費者の購買活動も変化しています。
従来は商品の「特徴や機能」に価値を感じて購入に至るという消費活動が一般的でした。しかし、近年では商品を通して得られる「体験」に価値を感じて購入に至る消費活動が拡大しています。
商品の機能が優れているだけでは、消費者に購入してもらえない可能性もあり、商品から得られる顧客体験を重視して、消費者は購入する傾向にあるといえます。

体験型店舗を活用するメリット

体験型店舗を導入することで、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。
本章では体験型店舗を活用するメリットについて解説します。

①ミレニアル世代やZ世代の集客が期待できる

体験型店舗の運営を通じて、ミレニアル世代やZ世代の集客を促す効果が期待できます。

ミレニアル世代
・インターネットが普及し、デジタル技術の転換期を経験した世代

Z世代
・生まれた頃からインターネットが普及している世代

ミレニアル世代・Z世代は情報リテラシーに優れるとされるため、売り文句としての情報よりも、消費活動を通して得られる、価値の高い「経験」を求めています。実店舗で特別な体験を提供できれば、購買意欲の促進が期待できるでしょう。

②新規顧客を獲得できる

新規顧客の開拓に体験型店舗を活用することもおすすめです。
実店舗での体験を通して来店を促すことで、消費者と商品が出会う場を提供できます。新規顧客が来店しやすい環境を構築することで、より多くの消費者に商品の魅力を伝えられるでしょう。
また、体験型店舗を通して顧客に楽しんでもらえれば、SNSで拡散してもらえる可能性も高まります。口コミとして、お店での体験を発信してもらえれば認知度も高まり、広告費用削減の効果を得られる可能性もあります。

③店舗運営コストを削減できる

商品の販売を目的としない体験型店舗は、商品の在庫を持つ必要がないため、省スペースでの運営が可能です。在庫管理や発注業務などの負担も軽減でき、人件費を抑えながら運営できるでしょう。
また、ショールーミングストアとして体験型店舗を運営することもおすすめです。
サンプル品のみを陳列し、手触りやサイズ感を確認してもらう場として活用することで、コストを最小限に抑えた店舗経営ができるでしょう。

体験型店舗の導入事例

体験型店舗は化粧品やアパレル・スポーツ販売などさまざまな業界で導入されています。
本章では体験型店舗の導入事例について紹介します。

①化粧品|オルビス

化粧品通販事業を展開するオルビス株式会社は、独自の体験型店舗「SKINCARE LOUNGE BY ORBIS」を運営しています。店舗に来店すると肌診断が受けられ、肌の状態に合ったスキンケアを紹介してもらえるサービスです。
トライアルスペースもあるラウンジでスタッフからのアドバイスを聞きながら、自分に合った商品を選べることが特徴です。
また、店舗の2階では自社アプリと連動したメイク体験が楽しめます。

②アパレル|SHEIN TOKYO

アパレル通販サイト「SHEIN(シーイン)」は、ショールーミングストア「SHEIN TOKYO」を展開しています。この店舗を活用して商品の試着ができる場を提供し、オンラインで気に入った商品を購入してもらうという仕組みです。
SHEIN TOKYOでは、豊富なアイテムから気に入った商品の試着やコーディネートが楽しめ、フォトスポットも設置されていることが特徴です。店内で撮影した写真をSNSに投稿すると回せる「シーインガチャ」も提供されています。

③アパレル|FOREVER21

カジュアルファッションブランド「フォーエバー21」も、東京都渋谷区のイベントスペース「ヘルツシブヤ」にてポップアップストアを開催しました。この店舗は2023年2月21日から26日までの期間限定で開催したショールーミングストアです。
ここでは春夏シーズンに向けた日本オリジナルアイテム約120点を展示。出店期間に応じてオンラインストア「ドットエスティ」での販売を開始し、実店舗とECサイトを連動させて展開しました。

④スポーツ用品|ナイキ

スポーツ用品の販売を展開するナイキは2019年7月に「ナイキ フラッグシップストア原宿」を「NIKE HARAJUKU」としてリニューアルしました。
「NIKE HARAJUKU」はデジタルと実店舗を融合させたサービスが展開されているお店です。店内商品のバーコードを公式アプリで読み取ると、サイズやカラー展開などを確認できるシステムが導入されています。
さらに、アプリを通して商品を予約し、店舗で受け取るモバイルオーダー機能も備えています。

⑤スーパーマーケット|マックスバリュ関東

マックスバリュ関東株式会社が展開する「マックスバリュ」は、近年、体験型店舗を意識し、買い物を通した発見や楽しさを提供しています。
豊富な品揃えと鮮度にこだわることで「選ぶ楽しさ」を提供し、顧客満足度の向上を図っていることが特徴です。このお店は対面販売の実施や、試食なども充実し、顧客とコミュニケーションが取りやすい環境を構築しています。
また、スマートフォンを用いた会計システムが導入され、利便性の高いサービスを提供しています。

まとめ

体験型店舗は顧客満足度の向上が期待できる販売手法です。
弊社で提供しているモバイルオーダーアプリL.B.B.Cloudは、体験型店舗の運営に有効活用できます。
体験型店舗の運営を検討されている方はぜひ、株式会社LBBにご相談ください。

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