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For retailers2023/08/11

ECサイトと実店舗を連携する4つのコツ・メリットを紹介

ECサイトと実店舗をそれぞれ運営するうえで、販売チャネルをシームレスに連携させることは、マーケティングにおいて非常に重要です。

本記事は、双方の店舗を連携するためのコツやメリットを詳しく紹介します。ECサイトと実店舗の連携を検討している方はぜひ最後までご覧ください。

ECサイトと実店舗を連携する4つのコツ

ECサイトと実店舗を連携するには、さまざまな準備が必要です。この章では、ECサイトと実店舗をスムーズに連携させるためのコツについて解説します。

①連携は段階的に実施する

ECサイトと実店舗を連携する際は、一度にすべてを完了させるのではなく、段階的に実施する必要があります。どちらか一方を運用している場合や、それぞれの店舗を連携せずに運用を進めている場合、全てを一度に連携すると、顧客や従業員の混乱を招いてしまう可能性があります。

運用体制が変わることで、現場の業務負担が増えることもあるため、ECサイトと実店舗を連携させる際は、現場の様子を見ながら少しずつ進めましょう。

②顧客情報やポイントシステムの連携を優先する

ECサイトと実店舗を連携する際、顧客情報やポイントシステムを先に連携させることもコツの一つです。なぜなら、今後さらにECサイトと実店舗の連携を密にしていくときの基盤となるためです。

また、店舗の急な仕様変更は既存顧客の負担になる可能性もあります。顧客情報やポイントシステムの連携を軸に、少しずつサービスを増やしたり、連携してできることを増やしたりしましょう。

③実店舗からECサイトへ導入する仕組みをつくる

実店舗からECサイトへ顧客を誘導する仕組みを作っておくと、ECサイト側の売り上げを向上できる可能性があります。例えば、ECサイト限定の商品を作ったり、実店舗での商品予約システムを採用したりなど、顧客がECサイトを利用するメリットになり得る仕組みを作りましょう。

④ECサイトから実店舗へ導入する仕組みをつくる

実店舗からECサイトへ誘導する仕組みが整ったら、ECサイトから実店舗へ誘導する仕組みも作りましょう。ECサイトから実店舗への導入の流れを先に作っても構いませんが、双方の顧客をそれぞれで共有できる仕組みを作っておくことが重要です。

例えば、実店舗限定クーポンをECサイトで発行したり、実店舗限定の商品をECサイトで紹介したりすると、実店舗への誘導ができます。ECサイトと実店舗の双方の良さを最大限に発揮することで、スムーズな買い物ができるようになり販売促進につながります。

ECサイトと実店舗を連携するメリット

ECサイトと実店舗を連携するメリットは、主に7つあります。

・顧客側|実際に商品に触れて購入を検討できる
・顧客側|実店舗に商品がなくてもECサイトで購入できる
・顧客側|すぐに欲しいときに実店舗で購入できる
・店舗側|顧客の生の声を聞ける
・店舗側|予約システムの導入で顧客の回転率を上げられる
・店舗側|「人が多い」や「欠品」などの理由による機会損失を防げる
・店舗側|在庫把握が容易になる

ここでは、これらのメリットについて詳細に解説します。

顧客側|実際に商品に触れて購入を検討できる

これまでECサイトで商品を購入していた顧客にとって、実際に商品に触れて購入を検討できることは大きなメリットとなります。

商品の正確な大きさや使用感は、ECサイトの写真だけでは判断が難しいケースがあるため、購入を迷ってしまう人もいると考えられます。ECサイトと連携することで、同じ商品を実際に手に取って確かめることが可能です。
特に使用感を重要視する人や、実際に見てから決めたいという人を獲得するのに、ECサイトと実店舗を連携させることは有効といえます。

顧客側|実店舗に商品がなくてもECサイトで購入できる

実店舗に商品がなくてもECサイトで購入できるようになることは、実店舗に訪れた顧客にとっても嬉しいポイントです。実店舗では、商品を配置できるスペースに限りがあります。在庫切れや棚数の制限などから、すべての商品を配置できないケースもあります。

ECサイトとの連携が進めば、実店舗での商品予約や実店舗に無かった商品をECサイトで購入できるようになります。これまでは諦めるしかなかった商品が簡単に手に入るようになることで、顧客の購買意欲を維持できます。

顧客側|すぐに欲しいときに実店舗で購入できる

商品をすぐに欲しいときに実店舗で購入できることも、顧客側のメリットの一つです。ECサイトで商品を購入する際は、商品が自宅に届くまでに時間がかかります。

ECサイト上で実店舗の在庫情報を確認したり、店舗での取り置きができたりする仕組みを構築すると、すぐに商品が必要なときに、実店舗へ誘導する効果が期待できます。

さらに、ECサイトで十分に検討したあと、使用感を確かめるために実店舗で購入することもできるため、商品を十分に検討したい人にとっても便利といえます。

店舗側|顧客の生の声を聞ける

店舗側が期待できるメリットの一つに、顧客の生の声を聞けることが挙げられます。実店舗では、「もう少し大きかったら」「カラー展開していたら」「同じデザインの別の商品があったら」など、顧客の何気ない生の声を聞くことができます。

このようなリアルな声を聞くことで、今後の商品開発や有効な商品の配置方法などに役立てられるようになり、顧客の利便性向上や顧客体験の向上につなげられます。

店舗側|予約システムの導入で顧客の回転率を上げられる

予約システムの導入で顧客の回転率を上げられると、店舗運営に大きく貢献します。

予約システムで商品を確保できていると、実店舗で商品を探す必要がなく、すぐに商品を受け取ることができます。予約優先カウンターを用意すれば、「予約した商品だけを時間をかけずに購入したい」と考える人もスムーズに買い物できるため、回転率の向上が見込めます。また、「商品を予約したのに確認に時間がかかる」といったことを防ぎ、顧客満足度の向上が期待できます。

店舗側|「人が多い」や「欠品」などの理由からの機会損失を防げる

ECサイトと実店舗を連携できる仕組みをつくることで、「店舗に人が多くて買い物をやめた」「ECサイトで買おうとしたけれど完売していた」といったケースによる機会損失を防げます。

どちらの販売チャネルでもスムーズに購入できる仕組みがあれば、「店舗で見た商品をじっくり検討してからECサイトで購入する」「ECサイト上で品切れだったけど、店舗に在庫があったから店舗に行って購入する」といったように、購買意欲を維持することが可能です。

店舗側|在庫把握が容易になる

ECサイトと実店舗で連携した在庫管理ができるようになると、「どの店舗にどの程度の在庫が足りないか」「ECサイトと実店舗で人気商品の違いがあるか」などを即座に把握できます。在庫状況を可視化することで、店舗でどのような商品をメインに売り出すかを検討したり、限定商品や新商品開発に役立てたりすることが可能です。

ECサイトと実店舗の違い

ECサイトと実店舗の主な違いについて以下の表にまとめました。
それぞれの得意・不得意な点を把握して、顧客がスムーズに買い物できるような仕組みをつくりましょう。

ECサイト 実店舗
来店理由 ・欲しい商品が決まっている
・そのECサイトの商品が好き
・新作がないかのチェック
・店舗の雰囲気が気になった
・欲しい商品がある
・手に取って購入を検討したい
商品の陳列 写真掲載のため、制限がない 店舗の範囲内のみ商品の陳列が可能(スペースに限りがある)
開店費用 0円~数万円
・サイト開設費用のみ
数十万~数百万
・土地や建物に関する費用
・店内のインテリア
・設備や消耗費
広告方法 ・インターネット広告 ・看板
・チラシ
・インターネット広告

上記の表のように、ECサイトと実店舗ではさまざまな違いがあります。
それぞれのメリットを最大限に活かしたい方は、ECサイトと実店舗の連携を検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

ECサイトと実店舗を連携させることで、販売促進や機会損失の防止などのメリットが期待できます。
顧客の購買行動が多様化しているいま、幅広い販売チャネルを連携させることは、顧客接点の拡大や購買意欲の維持のために欠かせません。
連携をお考えの方はモバイルオーダーシステムの活用がおすすめです。

  • 店舗DX
  • 顧客体験
  • リテール
  • OMO
  • EC
  • モバイルオーダー
  • 店舗受取
  • 事前注文
  • 在庫管理
  • 在庫連携
  • 顧客満足
  • 予約システム
  • ショールーミング

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